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パーカーのフードは何のためにある?

普段着として人気の高いパーカー、恐らく誰もが1枚持っているのではないでしょうか?
Blank black sweatshirt mock up back side view, isolated.
パーカーは、春先に一枚持っていると便利ですし、レイヤードスタイルではかなり活躍してくれます。機能的にもファッション性にも富んだアイテムと言えるでしょう。そのパーカーのパーカーたる象徴といえばフードですね。このフードっていったい何のためについてるか考えたことのある人は少ないと思いますが、実際問題としてあのフードって何の意味があるのでしょう。

そもそも、パーカーの起源は、-20℃~-30℃という極寒の地にあります。頭部を寒さから守るためにできたのがフードです。アザラシの毛皮などを用いてフード付きの防寒服が当時からあり、「Parka」という言葉もロシア北部先住民の言葉で「動物の毛皮」を意味するものです。やがて、1930年代にはいるとアメリカでスウェット素材で作られるようになりました。つまり、今のパーカーの原型は第二次世界大戦前には出来ていたということになります。一般に出回ることはなく、軍用に使われていたようで、やはりフードには頭部の防寒という役目があったようです。

一般に出回るようになったのが1970年代。ニューヨークでヒップホップが流行し、アーティストが着ていたスウェットのパーカーとパンツが人気になります。そのまま今に至るという形でしょうか。この頃には完全にフード=装飾として定着しており、今でもヒップホップファッションなどではフードを被るスタイルもあるぐらいです。機能性が高いことからスケーター、サーファー、スノーボーダーなど運動系ファッションにも好まれましたが、同様に学校のユニフォームの一環としてロゴ入りのパーカーを作ることなども定着化しました。最近でも、サークルなどでお揃いのパーカーを見かけたりしますが、パーカーって本当に便利ですよね。